四季の散策


時々散歩をするのですが、そのコースには事欠きません。

桜の季節は、佐保川添いの桜並木を歩くのが最高です。
それもいくつかの場所があり、すぐ近くの小さな公園には、ほとんど人がおられず、ご近所のワンちゃん連れや、私のような孫連れ、年配のご夫婦連れと、散歩というより、桜を楽しみながら、のんびりと過ごすことができます。
同じ佐保川でも、少し下流では、川の両岸を見事に満開の桜が「桜花爛漫」と咲き誇り、見ごたえ抜群!
多くの方々が花見を楽しまれ、中には遠方から車で見に来られます。

夏は、この温暖化による猛暑、酷暑では、ほとんど日陰の無い公園は、散策に向きません。

秋は、奈良公園ですね。
「お水取り」で知られる東大寺二月堂は、若草山のふもとにあり、我が家からは、色づいた木々を眺めながら、上り道をゆっくり歩いて15分ほどで着きます。
階段を上り、舞台に上がると、奈良市が一望出来ます。
早朝の人影の少ないときがおすすめです。
静かに考え事(あまり私には向きませんが)をするには最適です。
奈良公園内にある鷺池に浮かぶのが、檜皮葺き(ひわだぶき)・八角堂形式(六角形)のお堂「浮御堂」です。
桜のシーズンも良いのですが、桜自体が老木となり、年々枝ぶりが衰えてきています。
紅葉は、いいですね。
こちらも鷺池に映る、色づいた木々と浮御堂を眺めながら、ゆっくりと散策するには、もってこいのところです。
また、「正倉院」近辺の大仏池に映る、紅葉した木々が素敵です。

冬の奈良は、盆地ならではの底冷えで、朝から外へ出るのは辛いですが、凛とした空気、頬を指す冷気を感じながら、霜柱を踏みしめながら上る、二月堂への石段は、身を引き締めてくれます。

何もない奈良、されど素晴らしい我が街、我が古里です。



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